介護福祉士国家試験の過去問題を掲載しています。学習および試験対策の参考資料としてご活用ください。
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第38回(令和7年度)介護福祉士国家試験 試験問題
<領域:人間と社会>
人間の尊厳と自立
問題1
社会福祉の理念を発展させた人物に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 バンク-ミケルセン(Bank-Mikkelsen,N.)は、「ソーシャルロール・バロリゼーション(Social Role Valorization)」を提唱した。
2 ニィリエ(Nirje,B.)は、「ノーマライゼーション(normalization)の8つの原理」を提唱した。
3 ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger,W.)は、「エーデル改革」を提唱した。
4 リッチモンド(Richmond,M.)は、「ケースワークの7原則」を提唱した。
5 エリクソン(Erikson,E.)は、「自立生活運動の理念」を提唱した。
問題2
Aさん(62歳、男性、要介護2)は、2年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis (ALS))と診断された。妻と自宅で過ごしたいと希望し、訪問介護(ホームヘルプサービス)と訪問看護を利用している。最近、症状が進行し、サービス担当者会議で、Aさんは、「人工呼吸器はつけないで、最期まで自宅で生活したい」と言った。
会議のあと、妻は訪問介護員(ホームヘルパー)に、「夫にはなかなか言えないのですが、一日でも長く一緒にいたいので、私は人工呼吸器をつけてほしいと思っています」と気持ちを伝えた。
次のうち、Aさんの妻に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の提案として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「会議で話されていたAさんの意思が大切なので、尊重しませんか」
2 「私にはわからないので、医師に決めてもらってはどうですか」
3 「Aさんに人工呼吸器をつけてもらったほうがいいですよね」
4 「Aさんとお互いの気持ちを話し合う時間をつくりませんか」
5 「病院や施設の情報がほしいと介護支援専門員に伝えてはどうですか」
<領域:介護>
介護の基本
問題3
介護施設における介護ロボットに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 導入した施設は、人員配置基準が撤廃される。
2 使用方法は、職員個人の判断で行う。
3 導入することによって、利用者の自立支援や生活の質の向上が期待される。
4 導入の目的は、職員と利用者とのかかわりを最小限に抑えることである。
5 導入によって、職員の巡回は不要になる。
問題4
次の記述のうち、指定避難所での要配慮者に対する生活支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 避難所内の情報提供には、音声やピクトグラム(pictogram)も取り入れる。
2 避難所内では、二次避難に備えて土足で過ごしてもらう。
3 食事は、被災者の平等性、公平性の観点から同じものを提供する。
4 トイレは、感染予防のために和式便器が望ましい。
5 生活範囲は、区画されたスペースに限定する。
問題5
ユニバーサルデザイン(universal design)の7原則に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 安全で使いやすいデザインにする。
2 要介護高齢者を対象とする。
3 個別対応より標準化を優先する。
4 介護福祉職にとって操作しやすいことを優先する。
5 デザインの美しさを優先する。
問題6
Aさん(51歳、男性、障害支援区分5)は、知的障害がある。共同生活援助(グループホーム)で生活をしている。日中は、生活介護を利用して軽作業を行っている。Aさんは、タオルに強いこだわりを持っていて、なじみの店で自分が選んだタオルしか使用しない。これまでタオルは、両親と買いに行っていたが、両親が高齢になり行けなくなった。Aさんの両親から、サービス管理責任者に、「強いこだわりがあるので、いつも行く店で本人にタオルを選ばせてほしい。何か良いサービスはありませんか」と相談があった。
次の記述のうち、サービス管理責任者の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 店までの移動に不安があるため、同行援護を勧める。
2 身体機能の維持・向上のために、自立訓練(機能訓練)を勧める。
3 一人で外出できるように、自発的活動支援を勧める。
4 自立した日常生活が送れるように、自立生活援助を勧める。
5 本人が買物に行けるように、行動援護を勧める。
問題7
次の記述のうち、介護保険制度における一人暮らしの要支援者を対象としたサービスの内容として、適切なものを1つ選びなさい。
1 夜間を安心して過ごすために、夜間対応型訪問介護を利用する。
2 自宅で安全に移動するために、介護予防住宅改修を利用する。
3 趣味のカラオケに行くために、小規模多機能型居宅介護を利用する。
4 身元保証や死後の財産処分のために、高齢者等終身サポート事業を利用する。
5 金銭管理のために、日常生活自立支援事業を利用する。
問題8
Aさん(91歳、女性、要支援2)は、長年診療所の医師として地域医療に貢献してきた。婚姻歴はなく、診療所敷地内の自宅で3匹の猫と暮らしている。85歳で医師を引退した後も、近隣にはAさんを慕う地域住民が多く、定期的に、「先生、元気にしてますか」とAさんの自宅を訪ねている。Aさんは昨年から歩行の不安を訴え、現在は地域住民の見守りのほか、訪問型サービスを週2回利用している。人の世話になることに慣れていない様子もあるが、最期まで自宅で暮らすことを望んでいる。次の記述のうち、Aさんの生活史を尊重した訪問介護員(ホームヘルパー)の声かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1「3匹の猫は、今後は地域の皆さんに預けましょう」
2「近所の方の力も借りて、この地域で暮らしていけるように考えましょう」
3「介護を受けることにも、今後は慣れてください」
4「医師であったことは忘れて、私たちを頼ってください」
5「一人暮らしで自宅で最期を迎えるのは、不安がありますよね」
問題9
次の記述のうち、介護老人保健施設における在宅復帰に向けたカンファレンスで、介護福祉士が連携する職種の役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 歯科衛生士が、義歯を作成する。
2 看護師が、車いすを貸与する。
3 介護支援専門員(ケアマネジャー)が、訪問介護計画を作成する。
4 福祉用具専門相談員が、下肢の機能訓練をする。
5 作業療法士が、自宅の玄関の段差を確認する。
問題10
次の記述のうち、介護老人福祉施設におけるリスクマネジメントとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 安全対策担当者を置き、事故発生予防のための委員会を定期的に開催する。
2 家族からの苦情は、介護福祉職が、その場で解決する。
3 利用者の私物を壊したときは、介護福祉職の自己判断で弁償する。
4 入浴介助時のインシデントの報告は、職員間の口頭による伝達に統一する。
5 事故防止のため、地域のお祭りへの参加は控える。
問題11
次の記述のうち、介護現場におけるレジオネラ菌の感染対策として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 感染者の衣類は、熱湯で煮沸消毒する。
2 提供する食品は、加熱調理を徹底する。
3 循環式浴槽は、塩素系薬剤を使用して消毒する。
4 ドアノブは、次亜塩素酸ナトリウム液で消毒する。
5 家庭用加湿器のタンクの水は、常に貯めておく。
問題12
介護福祉職が受けるストレスチェック制度に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 3年に1回の実施が義務づけられている。
2 労働者数が常時100名の事業場は受検が免除される。
3 結果は労務管理を行う介護主任へ提供され、面接指導に活用する。
4 心理的な負担の程度を把握するためのものである。
5 高ストレスと判定された場合は、産業医による治療が必須である。
<領域:人間と社会>
社会の理解
問題13
民法の親族に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 三親等内の血族を家族と規定している。
2 六親等内の姻族を親族と規定している。
3 いとこは互いに扶養する義務があると規定している。
4 同居する親族は互いに扶け合わなければならないと規定している。
5 養子と養親の間には、親族関係は生じない。
問題14
次の記述のうち、「令和4(2022)年国民生活基礎調査」(厚生労働省)における、高齢者に関する調査結果として、適切なものを1つ選びなさい。
1 65歳以上の者のいる世帯の世帯構造で最も多いのは、親と未婚の子のみの世帯である。
2 高齢者世帯は5割以上を占めている。
3 要介護者等と同居の主な介護者の年齢の組合せでは、65歳以上同士が約6割占めている。
4 介護が必要となった理由の第1位は、骨折・転倒である。
5 1世帯当たりの平均所得金額では、高齢者世帯では600万円を超えている。
問題15
Aさん(78歳、女性)は、一人暮らしである。家事や買物は、時間はかかるが、できるだけ自分で取り組んでいる。近くに頼れる親族がいないため、緊急時にすぐに通報できる公共サービスを利用している。Aさんは、定期的に市の窓口や地域包括支援センターに今後の生活支援について相談している。近所には、毎日散歩を一緒にしている友人グループがいて、散歩に来ない仲間がいると訪問して声をかけあっている。
次のうち、Aさんの生活を支える自助に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Aさんが身辺のことを、時間をかけてもやること
2 緊急時にすぐに通報できる公共サービスを利用していること
3 市の窓口の職員が相談に応じること
4 地域包括支援センターの職員が相談に応じること
5 散歩仲間が声をかけあっていること
問題16
介護保険制度における介護サービス利用に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 65歳未満の者は、保険給付の対象外である。
2 保険給付には、支給限度額がある。
3 要介護認定の有効期限は、原則として3か月である。
4 保険給付による福祉用具の貸与は、要介護3以上の者が対象である。
5 地域包括支援センターに相談する前に、要介護認定を受ける必要がある。
問題17
次の記述のうち、障害者福祉の歴史的展開として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 国際連合の障害者の権利に関する条約の影響を受け、障害者基本法に「社会的障壁の除去」が規定された。
2 第二次世界大戦後5年以内に、優生保護法が廃止された。
3 「精神薄弱者福祉法」の制定によって、知的障害者の入所施設からの地域移行が推進された。
4 社会福祉基礎構造改革によって、高齢者より先に障害者の福祉制度が利用契約制度となった。
5 身体障害、知的障害、精神障害のうち、福祉に関する法律の制定が最も早かったのは知的障害である。
(注)「精神薄弱者福祉法」とは、現在の知的障害者福祉法のことである。
問題18
次の記述のうち、障害者福祉に関係する機関やシステムとして、最適切なものを1つ選びなさい。
1 地域活動支援センターは、補装具の判定を行う。
2 基幹相談支援センターには、介護福祉士の配置が義務となっている。
3 都道府県は、身体障害者更生相談所を設置しなければならない。
4 都道府県は、障害支援区分の認定を行う。
5 利用者負担の額は、市町村障害福祉計画によって決められる。
問題19
障害者虐待防止に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 養護者による虐待が疑われる障害者を発見した場合、都道府県へ通報する義務がある。
2 著しく拒絶的な対応は身体的虐待に当てはまる。
3 使用者による障害者虐待は含まれない。
4 行政職員が障害者福祉施設等に、立ち入り調査を行うことは許されていない。
5 虐待を発見した障害者福祉施設従事者が通報した場合、業務上の守秘義務違反にはならない。
問題20
Aさん(82歳、女性、要介護1)は、自宅で一人暮らしをしている。外出機会が少ないAさんを心配して、民生委員が定期的に見守りを行っている。ある日、民生委員から地域包括支援センターに、「Aさんのように、家に閉じこもりがちな要介護者が増えている。民生委員だけでは十分な見守りができない」と相談があった。
次の記述のうち、地域包括支援センターの職員の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 高齢者本人による相談が原則のため、Aさん自身が相談に来るように促す。
2 介護サービスを利用するため、Aさんのケアプランを作成する。
3 フォーマルな社会資源の活用を優先し、民生委員のかかわりを制限する。
4 地域ケア会議において、関係者と地域課題について話し合う。
5 要介護者の実態を把握するために、介護保険審査会を設置する。
問題21
法定後見制度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 65歳未満の者は利用することができない。
2 判断能力が十分ある者には、後見人をつけることができない。
3 市町村長は、後見開始の審判を請求することができない。
4 法人を後見人に選任することはできない。
5 後見人は財産管理を行うことはできない。
問題22
有料老人ホームに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 入居する高齢者に、介護、食事の提供、家事、健康管理のうち1つ以上のサービスを提供する。
2 状況把握サービスと生活相談サービスの提供が義務づけられている。
3 自立した高齢者は、入居の対象外である。
4 共生型サービスとして、指定を受けることができる。
5 介護保険制度の指定対象外である。
問題23
生活困窮者自立支援法に関する記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 障害者は対象から除外されている。
2 生活困窮者自立相談支援事業は、社会福祉法人へ委託できない。
3 生活困窮者自立相談支援事業は、市にとって任意事業である。
4 生活困窮者住居確保給付金の支給は、市にとって必須事業である。
5 都道府県の責務は規定されていない。
問題24
次の記述のうち、生活保護制度における補足性の原理として、適切なものを1つ選びなさい。
1 申請に基づいて保護を行う。
2 国の定める基準によって測定された需要をもとに保護を行う。
3 個人の必要に応じてできるだけ早く保護を行う。
4 資産・能力を活用した上で保護を行う。
5 世帯を単位として保護を行う。
<領域:人間と社会>
人間関係とコミュニケーション
問題25
新人職員のAさん(20歳)は、子どもの頃からの夢だった介護福祉職になり、がんばって働いていた。ただ、介護の技術をもっと学ぶ必要があるといつも感じていた。ある日、利用者Bさんに、「Aさんじゃダメだ、別の人を呼んで」と言われて、ショックを受けた。悩むうちに利用者とかかわりたくないと感じるようになり、眠れなくなってしまった。
次の記述のうち、このような状況にあるAさんが、ストレスを取り除くためにまず行うべき対処方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 つらさから逃げず、学びが足りないことを自覚する。
2 介護の技術がうまくなるために、全力で取り組む。
3 眠れるように、毎晩飲酒する。
4 上司や同僚などに悩みを話して、助言を受ける。
5 介護福祉職には向かないと判断して、転職する。
問題26
Aさんは有料老人ホームに入所したばかりである。ある日、廊下を行たり来たりしているAさんに、B介護福祉職が声をかけた。Aさんは、「私の部屋はどこですか」と困った様子で答えた。B介護福祉職が、「ここから2つ隣の部屋です」と伝えると、Aさんは、「どこですか」と不安そうな表情で聞いた。B介護福祉職は非言語的コミュニケーションを用いて伝えることにした。
次の記述のうち、B介護福祉職が用いた非言語的コミュニケーションとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ゆっくり話した。
2 大きな声で伝えた。
3 Aさんの部屋の番号を紙に書いて渡した。
4 Aさんに近づいた。
5 Aさんの部屋のドアを指差した。
問題27
次のうち、介護福祉施設におけるコンプライアンスの意味として、最適切なものを1つ選びなさい。
1 法令を遵守すること
2 給与を引き上げること
3 連携を促進すること
4 介護技術の向上に努めること
5 管理体制を強化すること
問題28
入社して3か月のA介護福祉職は、初めて夜勤を経験したとき、排泄チェック表の記入でミスをしてしまった。起床介助で忙しい時間に記入したために、記載箇所を間違えてしまった。A介護福祉職は自身のミスを受け入れられず、落ち込んでいる。
次の記述のうち、A介護福祉職に対する支持的スーパービジョンとして、最適切なものを1つ選びなさい。
1 同僚と一緒に排泄チェック表を確認する。
2 施設長から再発防止に向けた対応を指示する。
3 上司がA介護福祉職の気持ちの理解に努めつつ、状況を確認する。
4 看護師が利用者のその後の状況を確認する。
5 業務マニュアルを見直して、上司が必要な修正を行う。
<領域:介護>
コミュニケーション技術
問題29
次のうち、利用者とのコミュニケーション場面で、介護福祉職が行う自己開示の目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自己の潜在意識を活用するため
2 利用者との信頼関係を評価するため
3 利用者に自分自身の情報を知らせるため
4 利用者との信頼関係を形成するため
5 自己を深く分析し、客観的に理解するため
問題30
A介護福祉職は、認知症(dementia)のあるBさん(80歳、女性)と会話をしている。Bさんは、「私は小さい頃毎年お祭りに行くことが楽しみでね」「なんだか最近ひざが痛いような気がしてね」「今から何をしようかしらね」と、次々に話している。A介護福祉職は、Bさんが混乱しないように、「Bさん、子どもの頃の思い出や体調のことをお話しくださっているのですね」と返答した。
次のうち、A介護福祉職が行ったコミュニケーション技術として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 要約
2 承認
3 賞賛
4 共感
5 同意
問題31
次の記述のうち、利用者の家族との関係づくりにおける介護福祉職の基本姿勢として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 お互いの緊張が解けるまでじっと待つ。
2 介護福祉職のペースで話を進める。
3 利用者の意向よりも家族の意向を優先する。
4 家族への連絡は最小限にする。
5 利用者支援で協働するパートナーとして接する。
問題32
Aさん(80歳、女性、要介護3)は中途障害の全盲である。介護老人福祉施設に入所している。最近、食堂の席の入れ替えがあった。Aさんは同じテーブルの利用者同士の会話を、自分に向けて話しかけられていると思って、応答した。しかし、誰からも反応はなく、Aさんは下を向いてしまった。その様子を見たB介護福祉職は、Aさんの状況に対応するために、同じテーブルの利用者にAさんの事情を話し、協力を求めた。
次の記述のうち、B介護福祉職が同じテーブルの利用者に協力を依頼した内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Aさんは疲れているので、部屋で休むように伝えてほしい。
2 Aさんは不安なので、そっと手を握ってほしい。
3 Aさんにもわかるように、話す相手の名前を呼んでから話しかけてほしい。
4 Aさんが混乱するので、食堂での会話は控えてほしい。
5 Aさんは施設の予定がわからないので、これから食事だと教えてほしい。
問題33
Aさん(72歳、男性)は記憶障害があり、介護施設に入居している。ある日、介護福祉職にAさんが、「あの、ちょっとお願いがあるんです。ええとね、実は、お昼ご飯をほとんど残しちゃいました…。それでね…、あ、あれかな、調理師さんはがっかりしたかな、私はずっと食堂をやっていたんですよ。店繁盛していたけど閉めることになってね。あ、ええと何の話だったかな…」と話しかけてきた。
次のうち、このときのAさんの発言を促すための介護福祉職の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1「Aさんは、お店を閉めたくなかったのですね」
2「Aさんは、どんな料理が得意だったのですか」
3「調理師さんのことは気にしなくていいですよ」
4「どこかからだの具合が悪いのではないですか」
5「何かお願いがあるのではありませんか」
問題34
次の記述のうち、客観的事実に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者Aは、楽しかったはずだ。
2 利用者Aは、朝食のパンを残した。
3 利用者Aは、何か言いたそうだった。
4 利用者Aは、不安だったと思う。
5 利用者Aは、退屈そうにしていた。
<領域:介護>
生活支援技術
問題35
次の記述のうち、介護福祉職が行う利用者の生活支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者ができないことを代わりに行うことに重点を置く。
2 利用者の全体像をとらえて支援する。
3 利用者がすべてを自分一人でできるようにする。
4 利用者の生活の効率化を図ることを目標にする。
5 利用者に同情する気持ちで寄り添う。
問題36
介護老人福祉施設における、快適な室内環境に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 風の通り道をつくって、換気を行う。
2 手すりは、壁紙と同じ色を使う。
3 ベッドライトの光源は、利用者の目に直接あたるように調整する。
4 カビの発生を予防するために、湿度は高く保つ。
5 靴音を小さくするために、硬い床材にする。
問題37
パーキンソン病(Parkinson disease)の人の住まいに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 玄関の段差には、スロープを設置する。
2 廊下の床には、歩幅に合わせて目印をつける。
3 リビングの床には、大きさの違うカーペットを重ねて敷く。
4 移動空間が狭くなるように、家具を配置する。
5 リビングは1階、浴室は2階にして、階段で行き来する。
問題38
次の記述のうち、歩行が不安定になり、移動の意欲が低下している利用者に対する介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 福祉用具の使用は避けて、自力での歩行を目指すように促す。
2 移動の目的を伝えるよりも、歩行機能の改善を優先する。
3 成功体験を積み重ねることができるように、達成可能な歩行の目標距離を設定する。
4 歩行の不安定さに合わせて、移動範囲を縮小する。
5 本人が希望しなくても、介護福祉職の判断で毎日歩くことを目標にする。
問題39
次の記述のうち、右片麻痺のある利用者に対する、仰臥位(背臥位)から車いすへの移乗の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者に右側臥位になって起き上がるように促す。
2 端座位になった利用者の左側に立つ。
3 端座位になった利用者の右側に、車いすを置く。
4 車いすのフットサポートは下げておく。
5 移乗するときは、利用者に前傾姿勢をとるように促す。
問題40
視覚障害者の歩行時の誘導に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護福祉職は、利用者の半歩後ろで背中を支えながら歩く。
2 介護福祉職は、白杖に触れながら歩く。
3 狭い通路では、介護福祉職は利用者の後ろを歩く。
4 階段利用時は、介護福祉職は階段の前で声かけして止まる。
5 介護福祉職は、利用者が握っている上肢を振って歩く。
問題41
身じたくの目的に関する次の記述のうち、国際生活機能分類(ICF)における「心身機能・身体構造」の観点が考えられるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 体温を調整する。
2 身体を清潔に保つ。
3 セルフケアを行う。
4 自分を表現する。
5 周囲との人間関係を調整する。
問題42
次の記述のうち、介護が必要な利用者への口腔ケアとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 仰臥位(背臥位)で行う。
2 歯垢を除去するためにうがいをしてもらう。
3 歯ブラシで歯を1、2本ずつ磨く。
4 スポンジブラシは乾いた状態で使用する。
5 部分床義歯(局部床義歯)はつけたまま行う。
問題43
次のうち、右片麻痺の利用者が前開きの上着を着脱するときに介護福祉職が行う説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「脱ぐときは、左肩の衣服を下げてから、右側の袖から腕を抜きましょう」
2 「脱ぐときは、右肩の衣服を下げてから、右側の袖から腕を抜きましょう」
3 「襟元を手前にして、腿の上に置きましょう」
4 「着るときは、右袖を肘まで通してから、左袖を通しましょう」
5 「着るときは、右袖を肩まで通してから、左袖を通しましょう」
問題44
次の記述のうち、介護老人福祉施設における食事に関する支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 食堂の換気は、不要である。
2 食事中は、会話を控えるようにする。
3 食事が楽しくなるような雰囲気をつくる。
4 食べ終わった利用者の食器は、すぐに下膳する。
5 照明は、明るさを25ルクス(lx)以下にする。
問題45
次の記述のうち、椅子に座って食事をするときに、利用者が食事をしやすい姿勢を確保するための介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 足底を床につけてもらう。
2 テーブルと身体の間は30cm離してもらう。
3 椅子に浅く座ってもらう。
4 体幹を後方に傾けてもらう。
5 顎を上げてもらう。
問題46
咀嚼機能が低下した利用者の食事介護に関する次の記述のうち、最適切なものを1つ選びなさい。
1 大きめのスプーンで吸い込むように食べてもらう。
2 一口量は、ティースプーンに軽く一杯を目安にする。
3 食べる順番は、介護福祉職の判断で行う。
4 スプーンは、舌の奥にのせるように入れる。
5 咀嚼が始まったら、すぐに次の食べ物を口に入れる。
問題47
Aさん(80歳、女性、要介護3)は、介護老人福祉施設で生活している。食事は見守りのもとでほぼ自力で摂取しているが、嚥下機能は低下してきている。医師からは、食事摂取に配慮するように指導されている。ある日の昼食中、Aさんは食事を1/3ほど食べたところで箸を止め、表情がこわばり、呼吸もやや浅くなった。次の記述のうち、介護福祉職が医療職に報告すると同時に、最初に行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 血圧を測定する。
2 口腔の状況を観察する。
3 口すぼめ呼吸を促す。
4 その場で仰臥位(背臥位)になってもらう。
5 すぐに薬を服用してもらう。
問題48
ベッド上で行う陰部洗浄に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 滅菌手袋を使用して行う。
2 上半身はベッドの手前端に移動する。
3 バスタオルで両下肢を包む。
4 洗浄する時は、43℃のお湯を用いる。
5 終了後は、蒸しタオルで水分を拭き取る。
問題49
腹部の清拭の方法を図に示す。矢印は拭く方向を表している。
次のうち、基本的な清拭の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

問題50
Aさん(55歳、男性、会社員)は、20歳のときに交通事故で第5頚髄(C5)を損傷した。現在、電動車いすを利用し、自宅で自立した生活を送っている。身体状況は安定しているが、ときどき仙骨部に褥瘡ができることがある。入浴は、居宅介護(ホームヘルプサービス)を利用していて、訪問介護員(ホームヘルパー)が福祉用具を用いて入浴介護をしている。
次のうち、Aさんが入浴時に使用している福祉用具として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 移乗台
2 バスボード
3 入浴用リフト
4 浴槽用手すり
5 滑り止めマット
問題51
Aさん(85歳、男性、要介護3)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され、認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)で生活をしている。入所時、Aさんは、尿意や便意はあり、自分でトイレに行って排泄できていた。最近、認知機能の低下によって、トイレ以外の場所で排泄するようになった。
次の記述のうち、Aさんの状態に合わせた介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 骨盤底筋訓練を行う。
2 紙おむつを使用する。
3 一日の水分摂取量を減らす。
4 ほかの利用者と同じ時間にトイレへ誘導する。
5 トイレの出入口に「トイレ」と書いた紙を貼る。
問題52
次のうち、下痢をしている利用者の水分補給として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 白湯
2 牛乳
3 炭酸水
4 コーヒー
5 冷水
問題53
Aさん(83歳、男性、要介護1)は、一人暮らしで、少額の年金で生活している。Aさんは軽度の認知症(dementia)と診断を受けている。近所には親しくしている人が複数人いる。ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、近所のスーパーで購入した未開封の健康食品が山積みになっていた。Aさんが財布を持ってきて、「買いたいものがたくさんあるが、お金が足りない。どうしたらよいか」と訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。
このときの訪問介護員(ホームヘルパー)の対応に関する次の記述のうち、最適切なものを1つ選びなさい。
1 「お金は足りているから安心して大丈夫ですよ」と伝える。
2 近所の親しい人に、財布を預かってもらえるか、聞いてみる。
3 鍵付きの引き出しに財布を入れ、訪問介護員(ホームヘルパー)が鍵を管理する。
4 「お金の使い方について、一緒に考えてみませんか」と提案する。
5 健康食品のクーリング・オフを勧める。
問題54
繊維や衣類の性質と洗濯方法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 綿の柄物シャツには酸素系漂白剤を使う。
2 ナイロンのレインウエアは脱水時間を長くする。
3 ウールのニットセーターは乾燥機を使う。
4 レーヨンのパジャマはすすぎ時間を長くする。
5 絹のブラウスには弱アルカリ性洗剤を使う。
問題55
Aさん(82歳、女性、要介護1)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を週1回利用し、生活援助を受けながら、自宅で一人暮らしをしている。調理はAさん本人が行うなど、できることは自分で行いたいと思っている。ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)はAさんから買物リストを渡されて、近くのスーパーで食材を購入してきた。
次の記述のうち、Aさんへの生活援助における訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 依頼された食材が安かったので、リストに書かれた数より多く購入した。
2 おつりとレシート、購入した食材の確認を、Aさんにすべて任せた。
3 冷蔵庫を開けたとき、賞味期限切れの食材があったため廃棄した。
4 買物リストは、次から訪問介護員(ホームヘルパー)が書くことを提案した。
5 購入した食材で調理しにくいものがないか、Aさんに確認した。
問題56
次の記述のうち、良質な睡眠のための環境づくりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 日中は、強度の高い運動を多く取り入れる。
2 夜食は、就寝直前にとる。
3 入浴は、就寝の1〜2時間前に行う。
4 眠気がなくても、決まった時間に目を閉じる。
5 寝ている間も、照明は明るくしておく。
問題57
Aさん(83歳、女性、要介護3)は、脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で左片麻痺があり、介護老人福祉施設に入所している。ある日の夜間、仰臥位(背臥位)で寝ていたAさんが、「背中が重く感じて、眠れない」と介護福祉職に訴えた。
次の記述のうち、介護福祉職がAさんに行う介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ファーラー位にして、左下肢にクッションを入れる。
2 両上肢の下に、クッションを入れる。
3 両膝窩部に、クッションを入れる。
4 右側臥位にして、クッションを抱いてもらう。
5 右下肢の足部に、クッションを入れる。
問題58
次の記述のうち、介護老人福祉施設で、終末期にある利用者とその家族に行う介護福祉職の支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の苦しそうな姿を見せないように、家族には面会を控えてもらう。
2 利用者と家族の関係が良好でない場合は、家族と連絡を取らないようにする。
3 好きなものや食べたいものがある場合は、家族に持ってきてもらう。
4 苦痛を訴える場合は、家族から激励してもらう。
5 家族が不安になるため、体調の変化は伝えないようにする。
問題59
次の記述のうち、施設で亡くなった利用者家族への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 悲しみの表出があった時点からかかわりを開始する。
2 傾聴よりも励ますことを重視する。
3 悲嘆は特異な反応のため注意する。
4 故人との思い出には触れないようにする。
5 悲嘆が長期化した場合は、専門医等へ相談するように助言する。
問題60
次のうち、固定式歩行器が適した利用者として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 対麻痺で、下肢を交互に出すことができない人
2 片麻痺があって、麻痺側の指関節の拘縮がある人
3 両上肢の筋力が弱く、手関節に痛みがある人
4 両手の握力が保たれていて、数秒程度の立位保持ができる人
5 右の足根骨を骨折して、右下肢に体重をかけることができない人
<領域:こころとからだのしくみ>
こころとからだのしくみ
問題61
次のうち、比較的短い時間に限られる大きな感情の動きに該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 条件づけ
2 短期記憶
3 気分
4 思考
5 情動
問題62
次の記述のうち、脳のしくみとその働きとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 神経細胞は、神経膠細胞(グリア細胞)を支える。
2 神経膠細胞(グリア細胞)は、情報伝達をつかさどる。
3 セロトニン(serotonin)は、神経伝達物質の1つである。
4 頭頂葉には、運動野が存在する。
5 海馬は、視覚をつかさどる。
問題63
次の記述のうち、循環器系のしくみとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 心臓は体性神経が支配している。
2 肺動脈には静脈血が流れている。
3 左心室から出た血液は大静脈へ流れる。
4 リンパ管には血液が流れている。
5 静脈血とは酸素を多く含む血液である。
問題64
次の記述のうち、人の動作時に収縮する筋肉に関する説明として、適切なものを1つ選びなさい。
1 立位を保持するときは大殿筋が収縮する。
2 膝の屈曲には大腿四頭筋が収縮する。
3 肘の屈曲には上腕三頭筋が収縮する。
4 肩関節を内転するときは三角筋が収縮する。
5 足関節の底屈では前脛骨筋が収縮する。
問題65
次のうち、白内障(cataract)で混濁する部位として、適切なものを1つ選びなさい。
1 網膜
2 角膜
3 脈絡膜
4 硝子体
5 水晶体
問題66
次の記述のうち、低栄養の高齢者にみられる症状や行動の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 唾液の分泌が増加する。
2 腸蠕動が亢進する。
3 食べこぼしが減る。
4 偏りのある食べ方をする。
5 体重が増える。
問題67
次のうち、バリア機能をもつ表皮の構造として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 汗腺
2 角質層
3 基底層
4 有棘層
5 顆粒層
問題68
Aさん(98歳、女性)は、認知症(dementia)があるが、食事動作は自立していた。最近、配膳されても食事動作が始まらないことが増えてきた。介護福祉職が献立や食材などの説明をしたところ、Aさんは食べ始めるようになった。
次の摂食嚥下の5期のうち、介護福祉職が支援した期として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 先行期
2 準備期
3 口腔期
4 咽頭期
5 食道期
問題69
次のうち、健康な成人において、横行結腸の次に便が通過する部位として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 盲腸
2 上行結腸
3 下行結腸
4 S状結腸
5 直腸
問題70
Aさん(80歳、男性)は、半年前から急に便秘になり、最近では排便回数が5日に1回程度となった。腹部は膨満していて、便は細く、血液が付着することがあるという。
次の記述のうち、Aさんの便秘に対する対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 水分摂取を促す。
2 食物繊維の摂取を促す。
3 散歩などの運動を促す。
4 腹部のマッサージを行う。
5 医療機関の受診を促す。
問題71
次のうち、65歳の人の妥当な睡眠時間として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 約12時間
2 約10時間
3 約8時間
4 約6時間
5 約4時間
問題72
キューブラー・ロス(Kubler-Ross,E.)が示した終末期にある人の死の受容プロセスのうち「抑うつ」の段階として、適切なものを1つ選びなさい。
1 第1段階
2 第2段階
3 第3段階
4 第4段階
5 第5段階
<領域:こころとからだのしくみ>
発達と老化の理解
問題73
次の記述のうち、ハヴィガースト(Havighurst,R.)の示す中年期の発達課題に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 良心、道徳心、価値尺度を発達させる。
2 成人としての市民的・社会的責任を達成する。
3 満足できる住宅を確保する。
4 男性あるいは女性の社会的役割を身につける。
5 気心の合う社交集団を見つける。
問題74
次の記述のうち、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 文字のつづりがうまく書けず、類似の文字を間違えたりする。
2 同じ動作や行動を繰り返す。
3 注意の持続が難しい。
4 順番を待てずに割り込む。
5 数の大小の比較が難しい。
問題75
次のうち、健康な状態と心身の機能が低下して介護等が必要な状態の中間を示す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 エイジング(aging)
2 サルコペニア(sarcopenia)
3 ロコモティブシンドローム
4 ホメオスタシス(homeostasis)
5 フレイル(frailty)
問題76
高齢者のセクシュアリティ(sexuality)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 高齢になると性への関心がなくなる。
2 男性は、高齢になっても性ホルモンの分泌が維持される。
3 女性は、高齢になると性交痛を感じやすくなる。
4 高齢者は生殖機能の喪失と同時にセクシュアリティ(sexuality)を喪失する。
5 高齢者の性的欲求に、性差はみられない。
問題77
Aさん(22歳、女性)は、施設で介護福祉職として勤務し、食事や睡眠を工夫しながら、一人暮らしをしている。日々の生活や勤務状況に問題はない。職場にAさんと年齢の近い介護福祉職はおらず、休憩時間や休みの日も一人で過ごしている。Aさんは、「自分の仕事ぶりを上司に認めてほしいという気持ちはない。それよりも、仕事やそれ以外のことを深く話せる同年代の同僚がほしい」と思っている。
次のマズロー(Maslow,A.H.)の欲求階層説の各段階のうち、Aさんの現在の気持ちが当てはまるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 生理的欲求
2 所属・愛情欲求
3 安全欲求
4 承認欲求
5 自己実現欲求
問題78
次のうち、加齢に伴い階段を上ると息切れしやすくなる現象に関係する恒常性の機能として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 予備力
2 適応力
3 免疫力
4 抵抗力
5 回復力
問題79
次の記述のうち、高齢者の疾患や症状の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。
1 典型的な症状を呈する。
2 生活が活発になる。
3 痛みに敏感になる。
4 複数の疾患を持ちやすい。
5 慢性的な疾患は少ない。
問題80
Aさん(82歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。朝、眠そうな様子であったため、介護福祉職がどうしたのかと尋ねると、Aさんは、「夜、足や背中がかゆくてあまり眠れなかった」と話した。看護師と共に足や背中を観察すると、皮膚が乾燥していて、引っ掻いたような傷があった。そのほかに皮膚の異常はみられなかった。Aさんは寒さに弱く、今は冬なので常に電気毛布を使用している。昨日は入浴日であった。次のうち、Aさんに生じている可能性がある疾患として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 角化型疥癬(hyperkeratotic scabies)
2 帯状疱疹(herpes zoster)
3 褥瘡
4 老人性皮膚掻痒症(senile pruritus)
5 閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans)
<領域:こころとからだのしくみ>
認知症の理解
問題81
次の記述のうち、認知症(dementia)のある人にみられる妄想の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自分でしまい忘れた物が見つからず、誰かが盗んだと思い込むのは、嫉妬妄想である。
2 孫と会って話をしたにもかかわらず、孫にずっと会わせてもらえていないと主張するのは、カプグラ症候群である。
3 介護支援専門員(ケアマネジャー)と妻が話しているのを見て、妻の浮気相手だと思い込むのは、幻の同居人である。
4 家族など身近な人がよく似た偽物と入れ替わっていると主張するのは、被害妄想である。
5 身体的疾患がないにもかかわらず、自分が病気だと思い込むのは、心気妄想である。
問題82
次の記述のうち、認知症(dementia)の人への取り組みとその説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 本人ミーティングでは、当事者たちが語り合い社会に発信も行う。
2 認知症初期集中支援チームは、要介護認定を行う。
3 若年性認知症支援コーディネーターは、認知症(dementia)の診断を行う。
4 認知症疾患医療センターは、地域ケア会議を開催する。
5 認知症カフェは、認知症介護指導者を養成する。
問題83
次の記述のうち、認知症(dementia)の行動・心理症状(BPSD)に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 10分前に施設職員が挨拶しに来たことを、覚えていない。
2 病院にいるのに、自宅にいると思っている。
3 通所介護(デイサービス)を利用中に、出口を探して歩き回る。
4 薬を処方されても、服薬管理ができない。
5 入浴を促すと、湯につかるだけで出てくる。
問題84
次の記述のうち、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 古い記憶から障害され、徐々に新しい記憶も障害される。
2 認知機能が変動することが特徴的である。
3 ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)の障害は、重度期以降に認められる。
4 見当識障害は、中期以降に認められる。
5 記憶障害は、初期から認められる。
問題85
次のうち、レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ノンレム睡眠行動障害による大声
2 自律神経症状による起立性低血圧(orthostatic hypotension)
3 聴覚認知機能の障害による幻聴
4 側頭葉の萎縮による意味性失語
5 嚥下機能の促進による食欲増加
問題86
次のうち、認知症(dementia)の人の生活をアセスメントするうえで、身体的要因に含まれる項目として、適切なものを1つ選びなさい。
1 性格
2 居住環境
3 人的環境
4 IADL(Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活動作)
5 社会とのつながり
問題87
認知症(dementia)の人への環境の配慮に関する次の記述のうち、最適切なものを1つ選びなさい。
1 視覚的認識を容易にするために、廊下の手すりに色をつけて目立つようにする。
2 聴覚に影響を与えるために、ピクトグラム(pictogram)を表示する。
3 音の選択的聴取の力を高めるために、BGM(back ground music)の音量を大きくする。
4 穏やかに生活するために、居室の光の刺激を強くする。
5 落ち着く空間をつくるために、居室を細かい模様の壁紙で統一する。
問題88
次の記述のうち、認知症(dementia)の人の遂行機能障害の症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ご飯を食べたことを忘れて、ご飯をほしいと言う。
2 包丁の使い方を忘れて、うまく使うことができない。
3 食事が配膳されているが、左側のものを残す。
4 調理の手順を順序だてて行うことができない。
5 皿の模様をおかずと間違えて、スプーンですくおうとする。
問題89
Aさん(75歳、男性)は、認知症(dementia)で、通所介護(デイサービス)を利用している。介護福祉職が、「今日は何月何日でしょうか」と聞くと、Aさんは、「9月」と答えた。介護福祉職が、「今朝、Aさんの家の庭にあじさいが咲いていましたね」と言うと、Bさんが、「あじさいが咲くのは6月?」と答えた。介護福祉職は、「そうです。今日は6月22日です」と言い、ホワイトボードに日付とあじさいの絵を描いた。介護福祉職が、「6月生まれの方はいますか」と聞くが、返事がない。介護福祉職は、「今日は6月22日ですが、あと3日でAさんの誕生日ですね」と伝えた。
次のうち、介護福祉職が実施した技法として、適切なものを1つ選びなさい。
1 タッチケア(touchcare)
2 アートセラピー(arttherapy)
3 リアリティ・オリエンテーション(realityorientation)
4 ライフレビュー(lifereview)
5 グリーフケア(griefcare)
問題90
Aさん(88歳、女性)は、4年前に、認知症(dementia)と診断された。在宅で長男が介護している。Aさんは、3か月前から、何度もトイレ以外で排泄しようとする様子がみられた。長男が繰り返しトイレの場所を教えているが、状態は変わらない。長男はAさんに対して、「何回、同じことを言ったら、わかるんだ」と大声でどなってしまい、その後で落ち込むようになった。また、長男は、「認知症(dementia)がいつまで続くのか」「自分に何か問題があったのではないか」と言って、自分を強く責めている。
次のうち、Aさんの認知症(dementia)を長男が受け入れる過程と考えた場合、このときの長男の心理的特徴に該当する段階として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ショック期
2 否認期
3 混乱期
4 解決への努力期
5 受容期
<領域:こころとからだのしくみ>
障害の理解
問題91
次のうち、障害福祉におけるソーシャルインクルージョン(social inclusion)の考え方の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 障害のある人とない人を統合する社会
2 障害のある人を権利侵害から守る社会
3 障害のある人の意思決定を支援する社会
4 障害のある人の最善の利益を考える社会
5 障害のある人もない人も包摂する社会
問題92
知的障害に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 障害が発達期にあらわれる。
2 障害の原因は明らかである。
3 一般就労は不可能である。
4 療育手帳の等級は障害支援区分で決める。
5 運動発達の遅れは伴わない。
問題93
次のうち、後遺症によって片麻痺や言語障害を伴うことがある疾患や病態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 脳血管障害(cerebrovascular disorder)
2 糖尿病(diabetesmellitus)
3 脊髄損傷(spinalcordinjury)
4 慢性閉塞性肺疾患(chronicobstructivepulmonarydisease)
5 クローン病(Crohndisease)
問題94
次の記述のうち、国際障害者年を契機に、日本の障害福祉に起きた変化として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 障害者を弱者として保護する捉え方が広まった。
2 ノーマライゼーションの理念が徐々に浸透した。
3 身体障害者福祉法の制定につながった。
4 障害種別ごとの福祉サービス給付が始まった。
5 措置制度から自立支援医療制度へ移行した。
問題95
次のうち、筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis (ALS))によくみられる症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 感覚障害
2 失禁
3 嚥下障害
4 視力障害
5 便秘
問題96
Aさん(50歳、男性)は、以前は一人暮らしをしていたが、現在は統合失調症(schizophrenia)のため長期入院をしている。症状が軽快して安定したため、医師から間もなく退院できるという説明があった。Aさんは以前と同独居を希望しているが、一人で住居を探すのに不安がある。
次のうち、Aさんの希望を実現するために利用する公的な支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 地域定着支援
2 自立生活援助
3 地域移行支援
4 生活介護
5 同行援護
問題97
Aさん(45歳、男性)は、1年前、交通事故で頭部外傷を負った。四肢に障害は残らなかったが、高次脳機能障害(higherbraindysfunction)と診断された。
次の記述のうち、Aさんの障害特性を理解した支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 記憶障害によって同じことを何度も質問するが、一度だけ質問に答える。
2 注意障害によって作業のミスが多いため、その度ごとに強く注意する。
3 遂行機能障害によって指示されないと作業ができないため、自分の判断でやるように促す。
4 社会的行動障害によってすぐに怒りだすことがあるため、感情が落ち着に場面や話題を変える。
5 病識低下によってできないことを認めないため、できないことを指摘する。
問題98
次のうち、「障害者総合支援法」に規定する補装具として、適切なものを1つ選びなさい。
1 特殊寝台
2 電動車椅子
3 点字器
4 電気式たん吸引器
5 ストーマ装具
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
問題99
次の記述のうち、地域における障害者のサポート体制として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護支援専門員は、サービス等利用計画を作成する。
2 相談支援専門員は、個別支援計画を作成する。
3 基幹相談支援センターは、障害支援区分を決定する。
4 地域包括支援センターは、要介護度を決定する。
5 市町村は、地域生活支援事業を行う。
問題100
次のうち、障害があるためスプーンがうまく握れない人に自助具を作成する職種として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 看護師
2 義肢装具士
3 理学療法士
4 作業療法士
5 言語聴覚士
<領域:医療的ケア>
医療的ケア
問題101
次の記述のうち、バイタルサインを測定するときの留意点として、最適切なものを1つ選びなさい。
1 非接触型体温計による測定では、環境温度に注意する。
2 脈拍の測定では、橈骨動脈に拇指で触れる。
3 呼吸の測定では、ゆっくりと息をするように伝えてから行う。
4 血圧測定では、上腕にマンシェットを隙間のないように巻く。
5 意識レベルは、まず身体を揺さぶって反応をみる。
問題102
気管カニューレの構造等に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 気管カニューレは、咽頭に挿入されている。
2 気管カニューレは、交換の必要がない。
3 カフは、カニューレの上端についている。
4 カフには、滅菌蒸留水が入れてある。
5 サイドチューブから、カフの上部の貯留物を吸引することができる。
問題103
Aさん(85歳、男性)は、慢性閉塞性肺疾患(chronicobstructivepulmonarydisease)で、介護老人福祉施設に入所している。ある日、Aさんから、「痰んでいて、咳をしても出せない」という訴えがあった。介護福祉士が呼吸回数を確認すると、1分間に22回で、ゴロゴロという音がしていた。看護職からは、右肺に痰が貯留しやすいという情報提供があった。口腔内吸引をすると、粘性の強い透明な痰が吸引できた。
このとき、介護福祉士が喀痰排出を促すためにAさんに行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 居室の湿度を30%に保つ。
2 水分摂取を控えるように伝える。
3 左側を下にした体位を勧める。
4 太い吸引チューブに変える。
5 ベッド上での安静を勧める。
問題104
次の記述のうち、胃の構造として、正しいものを1つ選びなさい。
1 幽門から始まり噴門で終わる。
2 左上方を胃底部といい、食べ物を一時的にためる。
3 左下方の縁を小弯という。
4 胃には3つの生理的狭窄部がある。
5 胃に続く小腸は、空腸という。
問題105
次の記述のうち、ボタン型胃ろうチューブを挿入している利用者に対て、介護福祉士が行うケアとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 胃ろう周囲の皮膚に発赤がある場合は、軟膏を塗布する。
2 1日に2、3回、胃ろうチューブを回転させて、癒着を防ぐ。
3 胃ろうチューブの抜去予防のため、歩行は避けるように勧める。
4 胃ろう周囲の皮膚は石けんとぬるま湯で洗浄して、清潔を保つ。
5 栄養剤を注入する前には、胃ろう部を消毒する。Bパートの問題はここまでです。
<領域:介護>
介護過程
問題106
次のうち、介護過程における生活課題への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1介護福祉職が望む支援を実現すること
2利用者が望む暮らしを実現すること
3他職種が望む連携を実現すること
4家族が望む経済状況を実現すること
5施設が望む運営を実現すること
問題107
次の記述のうち、短期目標に関する説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1介護福祉職の介護目標を設定する。
2利用者の1年後の状態を記載する。
3利用者の家族を主体にして表現する。
4アセスメントに基づく利用者の具体的な生活課題から検討する。
5目標達成時の介護福祉職の満足度を記載する。
問題108
次の記述のうち、介護計画の実施に関するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1利用者の実践状況は評価日にまとめて記録する。
2介護福祉職が結果に満足できるまで実践を続ける。
3介護福祉職の実践経験を積むことを目的にする。
4他職種が立案した介護計画をチームで実践する。
5利用者に支援内容を説明して同意を得る。
問題109
次のうち、サービス担当者会議にサービス管理責任者が出席する目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1個別支援計画の取り組みの報告
2障害支援区分の判定
3支給が必要かどうかの決定
4サービス等利用計画の説明
5相談支援専門員への個別支援計画作成の指示
次の事例を読んで、問題110、問題111について答えなさい。
〔事例〕Aさん(78歳、女性、要介護1)は、軽度の認知症(dementia)があり、通所介護(デイサービス)を利用しながら一人暮らしをしている。一人娘が近くに住んでいる。最近、近所の人から娘に、「決められた日以外にごみを出しているので、そっと片付けているの」と連絡があった。翌日、娘がAさんの自宅に行くと、部屋の中に弁当の空の容器がそのまま残ていた。心配した娘が同居を勧めたが、Aさんは、「これからもこの家からデイサービスに通いたい」と強い口調で言った。
話し合いの結果、娘が夕方に様子を見に行ことになった。Aさんは、通所介護(デイサービス)を休むことなく利用していたが、ある日の迎のとき、担当の介護福祉職に、「今日は行きたくない」と言って利用を拒否した。娘が理由を聞くと、「クイズの時間になると利用者のBさんに、あなたの答間違えていると何度も注意される。情けない・・・」と話した。娘はAさんの様子を介護福祉職に伝えた。
問題110
次のうち、Aさんのニーズとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1娘の家で同居すること
2自宅での生活を続けること
3通所介護(デイサービス)を休めること
4弁当のメニューを変更すること
5ごみ出しを近所の人に任せること
問題111
Aさんの娘から連絡を受けた通所介護(デイサービス)では、介護過程の再アセスメントをすることになった。
次のうち、Aさんの再アセスメントで重視すべき情報として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1通所介護(デイサービス)を利用しない日の過ごし方
2通所介護(デイサービス)での様子
3通所介護(デイサービス)の利用継続に関する娘の意見
4通所介護(デイサービス)の迎えを担当した介護福祉職の印象
5通所介護(デイサービス)以外のサービスを利用することへの意向
次の事例を読んで、問題112、問題113について答えなさい。
〔事例〕Aさん(50歳、男性、障害支援区分3)は、中度の知的障害がある。身体機能に問題はないが、遂行機能に障害がある。短い言葉での意思表示はできる。両親は亡くなっている。姉が近くに住んでいるが、同居は難しく、共同生活援助(グループホーム)へ入居した。入居時に短期目標を「生活のリズムを整える」と設定し、順調に進んでいた。
日中は就労継続支援B型事業所に通っている。共同生活援助(グループホーム)の生活に慣れてきた頃、Aさんは日中活動を休ようになった。心配した生活支援員が居室を訪ねると、Aさんが、「昨日も、遊来た隣室の友人が、散らかっている部屋を見て笑った。前に」と自信をなくしている様子であった。生活支援員がAさんの居室を確認すると、趣味で集めているアニメグッズや衣服が増えていて、きれいにしていた自室内に散乱していた。
問題112
次のうち、日中活動を休むようになったAさんの状態を理解するために必要な情報として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1Aさんの姉の家族構成
2隣室の友人がAさんの部屋に行った時間
3Aさんが自信をなくした理由
4生活支援員がAさんの部屋を訪ねた心情
5Aさんが隣室の友人と遊ぶことになった理由
問題113
後日、カンファレンスが開かれ、短期目標についての見直しが検討された。次の記述のうち、見直された短期目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1趣味を変更する。
2現在の自室の状態を維持する。
3衣服を部屋の隅に寄せる。
4日中活動の事業所を変更する。
5自室を整理整頓する。
<総合問題>(総合問題1)
次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。
〔事例〕Aさん(66歳、女性)は、一人息子と二人で暮らしている。会社の趣味サークルや地域活動に熱心に参加してきた。半年前に、長年勤めた仕事を定年退職して、継続雇用で週2日の勤務になった。その頃から不眠を訴え、疲れやすく気持ちが落ち込む日が増えてきた。しばらくすると、睡眠中に大声をあげたり、息子の部屋までふらふらと歩いてきたり、自室のカーテンの花柄が動いて怖いと話なった。近隣の大学病院を受診した結果、手足の震え、小刻みな歩行、顔りなどがみられ、レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の診断を受た。
Aさんは、趣味活動や自宅で息子と過ごすことを優先し、これからの生活を楽たいと考えて、仕事を辞めた。そして、安全に歩く力を維持するために介護サービスを活用しようと考えた。Aさんは要支援2の認定を受けて、介護予防通所リハビリテーションの利用を始めた。総合問題C35問題114Aさんの手足の震えは、ある体内物質の影響によって生じている。
次のうち、その体内物質に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1メラトニン(melatonin)
2ドーパミン(dopamine)
3アドレナリン(adrenaline)
4コルチゾール(cortisol)
5グルカゴン(glucagon)
問題115
ある日、送迎のときに、介護予防通所リハビリテーション事業所のB介護福祉職は、息子から、日々の症状に変動がある母を自宅で介護をするときにどのようなことに注意すべきか、と聞かれた。B介護福祉職は事業所で多職種ミーティングを行ってから返答することにした。
次の記述のうち、B介護福祉職の息子への助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1視覚的環境からの影響を防ぐために、自室のカーテンを無地のものに変更する。
2下肢筋力を維持するために、毎日決まった時間に同じ運動をする。
3転倒を防止するために、Aさんの外出の機会を減らす。
4夜間は部屋をできるだけ明るく照らすために、直接照明を用いる。
5着脱をしやすくするために、ボタン止めの衣服を使用する。
問題116
サービス利用開始から2か月後、担当介護支援専門員(介護福祉士)はモニタリングを行うために、Aさんの自宅を訪れた。Aさんは、「もっとほかの人交流したいが、自宅で生活しながら利用できると安心だ。とにかく息子に心配をかけずに一緒に暮らしていきたい」と語った。息子は、「最近仕事が忙しくなり、今後泊まりの出張もあるので、リハビリ以外のサービスもうまく使ってほしい」と語った。
次のうち、Aさんに利用を勧めるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1介護予防認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)
2日常生活自立支援事業
3訪問介護(ホームヘルプサービス)
4介護予防小規模多機能型居宅介護
5介護予防・生活支援サービス事業の通所型サービス
<総合問題>(総合問題2)
次の事例を読んで、問題117から問題119までについて答えなさい。
〔事例〕Aさん(85歳、女性、要介護1)は、B住居型有料老人ホームで暮らしている。子どもはなく、親族もいない。Aさんは現在、外部の事業所から訪問介護サービスを週2回利用している。Aさんは駐車場を経営していて、毎月その収入がある。最近、C訪問介護員(ホームヘルパー)は、Aさんの居室内の冷蔵庫の中に同じ食材がたくさん入っていることが多く、気になっていた。
ある日、C訪問介護員(ホームヘルパー)がAさんに尋ねると、「近所のスーパーに買い物に行くのが楽しみだが、冷蔵庫の中に何があるのか忘れてしまい、同じものばかり買ってしまう」と答えた。また、「今は、毎月振り込まれる駐車場収入の管理ができているが、今後管理できなくなることが不安だ」と話した。その後、Aさんは、初期のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の診断を受けた。
問題117
次のうち、Aさんが不安に思っている駐車場収入の管理について、訪問介護事業所のサービス提供責任者がAさんに提案する制度として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1成年後見制度
2生活保護制度
3老齢年金制度
4継続雇用制度
5後期高齢者医療制度
問題118
その後、Aさんは認知症(dementia)が進行することを心配し、介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談して、同じ市内のD介護付き有料老人ホームに転居することになった。転居してから2年後、Aさんの認知症(dementia)の症状は進行してきた。Aさんの担当となったE介護福祉職はサービス担当者会議で、「現在、Aさんの、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準は、ランクⅢaと考えられる。そこで、このランクに合った介護計画を立案したい」と提案し、他職種の承諾を得た。
次のうち、Aさんの介護計画立案時にE介護福祉職が意識する、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅲaに該当する状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1日常生活が自立している状態
2見守りがあれば自立できる状態
3日中を中心に意思疎通の困難さがみられ、介護を必要とする状態
4意思疎通の困難さが頻繁にみられ、常に介護を必要とする状態
5専門医療の導入が必要な状態
問題119
D介護付き有料老人ホームに転居してから3年が経過した。Aさんの認知症(dementia)の症状は、さらに進行してきた。D介護付き有料老人ホームでは、施設の方針として、新たにパーソン・センタード・ケアを取り入なった。
次の記述のうち、E介護福祉職が介護計画を見直すときの方向性として、最適切なものを1つ選びなさい。
1認知症(dementia)の人の共通点に着目したケアマニュアルをつくる。
2認知症(dementia)を治療する。
3認知症(dementia)の人のその人らしさを支える。
4認知症(dementia)の人を特別な存在として保護する。
5行動・心理症状(BPSD)をなくす。
(総合問題3)
次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。
〔事例〕Aさん(42歳、男性)は、知的障害がある。父親(72歳)と二人暮らしをしている。半年前、Aさんに血便がみられたため病院を受診したところ、大腸がん(colorectalcancer)と診断され、S状結腸ストーマを造設した。パウチの交換に支援が必要となり、退院後は父親が自宅で介護をしていた。父親の介護負担が大きくなったため、居宅介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。
問題120
次のうち、Aさんの正常時の便の性状として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1水様から粥状
2流動状から液状
3半流動から粥状
4泥状から軟便
5軟便から固形状
問題121
ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)にAさんから、「今度、父親と温泉に行くことになったが、便のにおいが気になる」と相談があった。
次のうち、訪問介護員(ホームヘルパー)がAさんに勧める食品として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1チーズ
2たまねぎ
3ヨーグルト
4にら
5アスパラガス
問題122
ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)がAさんの自宅を訪問したところ、Aさんの父親から、「地震のニュースを見たら、知的障害があり、ストーマの管理が必要な息子に対する災害時の対応が心配になった」と相談があった。訪問介護員(ホームヘルパー)は、相談支援専門員に状況を報告し、相談支援専門員とともにほかの利用者家族に確認したところ、同様に災害時の不安を感じている親が多く、この地域では個別避難計画の作成が遅れていることがわかった。
そこで、訪問介護員(ホームヘルパー)はこの課題を地域の課題としてとらえ、サービス提供責任者や相談支援専門員とともに対応することを確認した。
次のうち、この地域課題の検討を働きかける場として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1協議会
2運営適正化委員会
3介護保険審査会
4障害者政策委員会
5地方更生保護委員会
(注)「協議会」とは、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律第89条の3第1項に規定するものである。
(総合問題4)
次の事例を読んで、問題123から問題125までについて答えなさい。
〔事例〕Aさん(50歳、男性、障害支援区分4)は、1年前の交通事故の後遺症で、右片麻痺、高次脳機能障害(higherbraindysfunction)、失語症(aphasia)となった。現在は障害者支援施設で生活している。日中は、車いすに座って過ごしているが、すぐに右肩が下がり上半身は右へ傾いた姿勢になる。ある日、B介護福祉職がAさんに姿勢の傾きを直す方法を伝えようとすると、Aさんは大声でどなり、物を投げた。B介護福祉職は、以前からAさんとのコミュニケーションに悩んでいたため、C介護主任に相談することにした。
C介護主任の問いかけに答えるなかで、B介護福祉職は自分自身の言動を振り返ることができ、Aさんに伝わらない焦りと、子どもに言い聞ような口調が、Aさんの感情を害していたことに気づいた。その後、コミュニケーション方法を工夫し、Aさんに姿勢の傾きを直す方法を説明し、同意を得できた。毎週、Aさんは妻との面会を楽しみにしている。
しかし、妻はAさんの将来に不安を感じて、B介護福祉職に、「夫の障害について、情報交換や勉強がしたい。そのようなところがあれば紹介してほしい」と相談した。
問題123
次のうち、C介護主任がB介護福祉職への対応に用いた手法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1コンサルテーション(consultation)
2コーチング(coaching)
3フォロワーシップ(followership)
4ティーチング(teaching)
5メンバーシップ(membership)
問題124
B介護福祉職は、Aさんが車いすで良肢位を保つことができるように、クッションを使用することにした。まず、B介護福祉職はAさんの上半身を起し深く座り直してもらった。
次のうち、B介護福祉職がクッションを挿入する位置として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1背中とバックサポートの間
2左大腿部と座面の間
3両下腿とレッグサポートの間
4右大腿部と左大腿部の間
5右上肢と右アームサポートの間
問題125
妻の相談を受けたB介護福祉職がサービス管理責任者に報告をしたところ、ある社会資源を紹介することになった。
次のうち、B介護福祉職が妻に紹介した社会資源として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1福祉事務所
2公共職業安定所(ハローワーク)
3家族会4地域包括支援センター
5地域障害者職業センター
